
第4章 塩辛い過去
「…いいからっ、味見、していいからっ」
ようやく甘井はこっちに堕ちてくれて、私は嬉しくなった。
でもなんか、甘井、すぐ気持ち良くなっちゃうみたいだからゲームしてみることにした。
5分間だけ甘井のギリギリを攻めるゲーム。
一生懸命耐えてる甘井はなんか可愛い。
口にしている先っぽからも甘い蜜が出てて堪らない。
最後1分切った時の安心した顔も堪らない。
そこから一気に堕とす。
いや、どっちかというと昇天か?
さぁ、ご褒美、ちょうだい。
って、思っていたのに。
口に出てきたのは私の大嫌いな味。
アイツらと同じ種の味。
甘井が悪くないのはわかってるけど、瞬間的に爆発する感情は抑えられなかった。
こんな不味いもんは自分で飲めよ。
口移しで返してやった。
そういえば、前も誰かに同じことをやったら殴られたっけ。
甘井もそんなことするかな?
いや、しないか?
でも、怒るかな?
あ、怒らない。
え、謝るの?
何コイツ、変なヤツ。
まだ口の中は嫌な味がするからもう一回キスをして口直しする。
今度は甘井も舌を絡めてくれる。
口の中が甘さで満たされていくと同じ速度で冷静になって、そしてもっと欲しくなる。
甘井は違う。
他のヤツとは違う。
もう一回、ちゃんと術式を使わせたらきっとご褒美をくれるはず。
おかわりを要求しても甘井は「ムリムリ!」って渋るけど、ちょっと可愛がるだけ素直に元気になるそれに自然に顔が緩む。
少し遊んでやってまた先っぽから甘い蜜が出てきたのが合図ってことにする。
「甘井、気張れよ。アタシに甘いご褒美、準備してよ」
今度は逃げられない確かな刺激をぶつける。
甘井も白くなるくらい手を握りしめて、頑張ってるのがわかった。
だから、さっさと楽にしてやる。
人体から出てきたとは思えないくらい熱いものが口の中に出てきた。
さっきよりもだいぶ量は少ないけど、でも。
すっごく甘くて、甘くて、甘くて。
心が満たされた。
「甘井!お前ってサイコーだよ!アタシ、こんなに美味しいの初めて!」
本当に最高。
私の今までの人生に対するご褒美を一気にもらった感じ。
神様はこんな悪いヤツにもちゃんとご褒美をくれるんだ。
こんなご褒美、絶対に、絶対に手放さない。
甘井、どうやったら逃げる気失せる?
私の術式じゃダメだ。
だからとりあえず正攻法。
「じゃ、さっきのゲームの罰ゲームやろっか♪」
