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【呪術廻戦】甘味昏々

第4章 塩辛い過去


死滅回游はかなりしんどかった。

まず第一に私の術式は呪霊には効かない。
当たり前だ、呪霊の名前なんて知ったこっちゃない。
そういうのはバカ強いヤツらが殺ればいい。
だからここは逃げ一択。
あ、その過程で私の術式で呪霊の囮に使って死ぬと私にポイントが入るってことがわかった。
これで私は戦わなくてもある程度のポイントは稼げた。

死滅回游は基本的に全泳者の名前が公開されている。
コガネに聞けば目の前の泳者が誰であるかも教えてくれた。
(むしろ私の術式はコガネにも効くようでルールに抵触しない程度にだったらお願いをきいてくれた)

楽勝じゃんって思ったけど、ここで第二。
泳者の中に術式が効かないヤツらがいる。
名前を呼んでもピンと来ていない。
たぶん名前と中身が合ってないんだ。
どういうカラクリかはわからないけど、一定数いる。
そういうヤツらは大抵クソ強いからたぶん術式が使えたとしてもこっちが危うい。
そういうヤツらには近づかない。
そして見つからないように気をつける。

しばらくすると泳者間でのポイント譲渡が可能になった。
そしたら更にポイント獲得が楽になった。
術式が効かない危ないヤツらを避けながら、それなりのヤツに“お願い”してポイントをもらう。
今後、誰かがルールを追加してポイントで死滅回游を有利に進められる可能性があるなら集めといて損はない。
まぁ、結局ポイントなんて使うことなく死滅回游はいつの間にか終わってたけど。

死滅回游が終わることになったその裏で高専側がめちゃくちゃ強い呪霊?術師?と戦ってたのは端末で見た。
もう戦い方が異次元過ぎて映画を観てるみたいだった。
ただそれだけ。
この戦いで高専側が負けて、世界がどうなっても私は知ったこっちゃなかったし、力のあるヤツはそういうの背負わされて大変だなとも思った。

で、トウトイギセイを払って勝利してめでたしめでたし。
それをきっかけに呪霊とか呪術師とかの存在が公になって、この度晴れて私みたいなクソ弱術師にも教育の機会が巡ってきた。
講習を受ければ術師やろうがやらまいが登録は必至。
なんかそれも囲われてる気がしてこのまま野良術師でもいいかなっても思ったけど、如何せん実家で呪術のことなんて教えてもらえなかった。
まぁ、せっかく術式を手に入れたんだ。
ちょっとくらい知識を入れとくのもいいかなって軽い気持ちで受講した。
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