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【呪術廻戦】甘味昏々

第3章 苦い行為


中に全て出し切ると俺はの上に倒れ込んだ。

吐き気がする。
冷や汗が出る。
目が回る。
身体が震える。
何か話さなきゃいけないのに頭が回らない。
唇が震えて、歯が微かにカチカチと鳴る。

(ヤバい…低血糖…)

糖分も摂らずにこんだけ動いて。
たぶん三回目も無意識に術式使ってたと思うし、当たり前っちゃ当たり前だ。
硬さを失ったモノがの中からズリ出てきたけど、俺は動くことができなかった。
は溜息をつくと「…重っ」と舌打ちをして俺の下から這い出て、スマホの録画を止めた。
そのまま自分のバッグの方へ歩いて行くのは見えたけど、身体がしんどくて目を閉じた。

ヤバい。
気持ち悪い。
動けない。
死ぬかも。
あんなに家入さんにも気をつけろって言われてたのに…

「“甘井”、“口開けて”」

自動で口が開くと中に何か投げ込まれた。
一瞬遅れて甘みを感じる。
たぶんラムネ。

「な、んで…?」

「お前のそれ、低血糖だろ?アタシもたまになる、甘い物食べ過ぎて」

甘い物食べ過ぎても低血糖になるなんて初めて知った。

「てか、お前の術式、使えば低血糖になるの?使えねー」

そう言いながら自分の口にもラムネを放り込んでガリガリと噛んでる。
それでも、

「もっと食べる?」

って俺の口にも運んでくれる。
ヤバい、泣きそう。

「いい年して泣くなよ」

溜息をつかれた。
は俺の手にラムネが入った容器を握らせると、

「ちょっとシャワー借りるゎ。あと、適当に服も貸して」

そう言うと、勝手に部屋を物色してシャワー室に消えていった。
柔らかな水音を聞いているうちに、少しずつ体調が戻ってくる。
ゆっくりと身体を起こすと、ソファがさっきの痕で汚れてて慌ててティッシュで拭き取った。
てか、未だに下半身剥き出しで、そっちも慌ててしまう。
ソファに身を預けて大きく深呼吸。
さっきまでしていたことを思い出して、何だか急に気恥ずかしくなる。
美少年だと思ってた子が実は女の子で、たくさんキスして、口でイかされて、最後までシちゃって…。
この短時間で情報量が多すぎる。
そして、何より流されたとはいえ、何このおいしい状況。
もちろん罪悪感はしっかりあるのに、冷静になればなるほどさっきまで繰り広げていた甘美な行為を思い出して顔を覆って天井を仰いで身悶えた。
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