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彼女はボクに発情しない

第22章 陽気な家族のための小舞曲


☆☆☆
午後、行方不明だった英語の宿題プリントを探させた。鞄の底という比較的分かりやすいところにあってよかった。そして、英語のリスニングの練習用サイトのログインIDとパスワードも見つけることができた。

さて、どっちからやるかだな・・・。とりあえず、風香ちゃんがいるところで陽太のリスニング教材を流すのも何なので、グラマーから取り掛かることにした。

「グラマー・・・名前だけはいいんだけどな」
それは「glamor(魅力的な)」だね。あなたがこれからやるのは「grammar(文法)」よ。風香ちゃんが陽太の斜め上から氷点下の視線を向けているが、彼は一向に気づいていない。ため息をつきながらプリントを広げる。

確かにグラマーは苦手のようで、2時間ほどかけてやっと5枚ほどが終わった。とりあえず、進行形くらいはマスターしましょうよ、ね?

グラマーで大分ダメージを受けた頭に追い打ちをかけるようにリスニングをさせる。風香ちゃんに一応断ったが、「気にならないから大丈夫」と言われた。ちなみに彼女は数学をやっているので、大した集中力だと思った。

リスニングは5〜8分くらいのリスニング教材が流れ、その内容を聞き取った上で、最後の5問の選択問題を解く、というものだ。それが40題ある。本来は夏休み、毎日コツコツやりなさい、という意図なんだろうが、すいません、先生、一気に脳に流し込みます。

とりあえず、一回聞かせ、問題を解かせる。当然わからない。答えを教えてやればいいのだろうが、それでは陽太のためにならない。なので、いくつかキーワードについてヒントを与えて、もう一回聞かせる。次は分からなさそうな単語を教えてからもう一回。

こんな感じでやってるものだから、10問解くのに1時間30分位かかる。
あ・・・やば・・・陽太の目が朦朧としてきている。

あと5問くらいはいきたかったんだけどな・・・。
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