第21章 愛しき夏の日々の舞曲
☆☆☆
歩きながら、事情聴取。何々、まだ終わっていない宿題は・・・。
理科:科学に関する施設に行き、レポートを作成(A4で5枚以上)・・・手つかず
数学:1学期の復習のための問題冊子(1冊)・・・出来高5%未満
受験に向けた問題集(約20ページ)・・・挫折
英語:WEBを用いたリスニング訓練(40題)・・・知らなかった
グラマー復習プリント(約20枚)・・・探すところから
国語:現代文問題集(5章)・・・出来高10%ほど
社会:実践問題集(地理3章分、歴史2章分)・・・やったかどうか忘れた
保健体育:健康づくりのための運動・・・100%☆
「陽太・・・」
申し訳ないが、呆れた声が出てしまう。
まあ、想定の範囲内と言えばそうだ。なので、私はこの時点でほぼ宿題は終わらせている。更に言えば、ここに挙げたのは【提出のあるもの】だ(運動はないけど)。これ以外に、夏休み明けには実力テストがあり、そのための試験勉強として範囲が示されている。そっちも当然のように手つかずだ。
これは・・・やっぱり・・・
「明日から・・・いえ、今日から」
「合宿・・・」
陽太が顔をひきつらせながら、私の言葉を引き継いだ。
「そうよ!合宿よ!!間に合わないじゃない!」
私は口ではこうして厳しいことを言うが、内心は小さい自分が輪を描いてダンスを踊っている。嬉しすぎて、眉間にしわを寄せていないと顔がにやけそうだ。
陽太と一緒にいられる!!
えっと、おやつは何を用意する?紅茶も淹れちゃう?
集中できるように、BGMとか・・・あ、いや、かえって気がそれるかな?
ルームウェアはどれ着よう。
ああ!待ち遠しい!!
一生懸命真面目な顔をしていても、多分肌艶よくウキウキしている様子が若干漏れているのに比して、陽太は魂が抜けたようにげっそりしている。
その様子を見て、なんだか庇護欲というか、愛情というか、母性が増してくる。
大丈夫!!陽太!!いつも助けてもらってる分、私が絶対助けるから♪
こうして、私達は恒例の(?!)夏休み最後の宿題集中合宿をすることになった。