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彼女はボクに発情しない

第21章 愛しき夏の日々の舞曲


☆☆☆
言った通り、陽太は飲み物代を、私はタルト代を支払う。本当なら全部私のお小遣いで賄うべきなのだろうと思うので、やっぱりちょっと申し訳ない。

でも、一緒にカフェでタルトを食べて、こうして一緒に歩いていると、なんとなくデートをしている気持ちになって、ちょっと楽しい。

私が今日モールに来た用事は済んでいるので、陽太と私は一緒に帰ることにした。少しでもこの時間が長く続くようにと、なんとなく、ゆっくり歩きたくなる。

そういえば・・・。

「陽太は、夏休みの宿題、終わった?」
そろそろラストスパートに入らなければならない時期だ。昨年の様子を考えると、今年も推して知るべしではあるのだが、一応確認から入る。

ビクっと陽太が固まる。ギギギときしむように顔を私の方に向ける。目は涙目だ。

ああ、もうわかったよ。その様子で。

「わけないよね・・・」
言うと、涙目のまま、コクリと彼は頷いた。
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