第20章 三日月が導く静かなる助奏
の指の細さ、繊細さに改めてびっくりした。
キュッと何も言わずに握りしめてきたの手が、まるで震えているようだったけど、ボクはなんて言っていいか分からなかった。
そのまま、ゲームポリスの最寄り駅について、自然と手を離してしまったのが、ちょっと残念だった。
キスして・・・良かったのかな?
多分、嫌がってはいなかったと思うけど・・・。
はボクのこと、どう思っているんだろう?
それはいくら考えてもわからないことだった。
優子のことを思い出す。
彼女はボクのことが好きだ。それは間違いない。今までの人生で、あんなに真っすぐ好きだと言ってくれた女の子なんてボクの周りにはいなかった。
もちろん、今日、といて、楽しかった。
でも、優子といるときの自分もとても自然体だった。正直、心地よかった。
自分の、気持ちはどうなのだろう?
ボクはを守りたい。あの笑顔をずっと、ずっと、守りたい。
でも、優子といる時間も、とてもあったかかった。
こんなことで悩む日が来るなんて、考えても見なかった。
「あー!わかんねー!!」
ムクリとベッドの上に起き上がって、頭を掻きむしる。
こういう考える作業は好きじゃない。
結局、ちゃんとした結論を出すことは、ボクのポンコツな頭ではできなかった。