第19章 キスに焦がれる輪唱曲
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朝が来た。今日も天気がいいらしい。
レースのカーテン越しに眩しい日差しが降ってきていた。
今日はが誘いに来ると言っていた。
時計を見ると7時だった。まだ早いような気がするが、もう一度寝て寝過ごしたら大変だ。
ボクは起き出し、洗面を済ませる。歯を磨きながら、昨日のことを思い出していた。
『さんとデートに行っても、私とまた会ってくれますか?』
『もし、フリーなら、私は陽太くんの彼女になりたいです』
優子は、ボクがが好きなのを知っている。知ってて、それでもボクにアプローチをしているんだ。
結局、ボクは彼女の『告白』に明確な答えを出さなかった。
いや、出せなかったのだ。
彼女から「」という言葉が出るまで、昨日のデート中、の事を思い出すことがなかった。でも、その名を聞いたとき、やっぱり迷う気持ちがあった。
優子は可愛い。にはない、何かがある気がする。
でも、ボクはが好きなのではないか?
いや、待て。ボクはが好きだ。そう思っていた。
でも、それは、小さい頃から『好き』だったから、の『好き』なのかもしれない。そもそも、とは小さい頃から密接に関わりすぎていて、彼女以外の女性をまじまじと見たことすらなかった。そして、の性処理をするようになってからは、好きとか嫌いとかいうのをぶっ飛ばして、身体的接触が多くなってしまったというのもある。
完全に後先が逆になっている。