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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第43章 勉強会・後日談





***

放課後。

授業を終えた雄英高校の校舎には、少しずつ生徒たちの気配が減り始めていた。

そんな中、ユカリは第二訓練場へ向かって廊下を歩いていた。

今日から、以前から続けていた格闘訓練を再開する予定だった。

久しぶりの訓練になるため、どんな内容にしようかと頭の中で考えながら歩いていると――

「ユカリ」

不意に、背後から聞き慣れた声がした。

「……あ、相澤先生」

振り返った、その瞬間。

ぽん、と。

頭の上に何かが乗せられた。

「……?」

ユカリは目を瞬かせる。

手を伸ばして、それを受け取る。

紙パックのミルクティー。

しかも――

「……これ」

見覚えのある商品だった。

ユカリが普段からよく飲んでいるもの。

「え、なんですかこれ?」

顔を上げると、相澤はすでに廊下の壁へ背を預けていた。

腕を組み、いつもの眠たげな目でユカリを見る。

「礼だ」

「……礼?」

「ああ」

あまりにも簡潔な返答。

ユカリはミルクティーと相澤の顔を交互に見た。

「何の?」

「期末」

「あ……」

そこで、ようやく思い当たる。

相澤は小さく息を吐いた。

「上鳴の勉強、教えてやったんだろ」

「……さすが先生」

ユカリは苦笑する。

「なんでもお見通しですね」

「教師なめんな」

淡々と返しながらも、相澤の口元にはほんの僅かに笑みが浮かんでいた。

「で、あいつの点数は聞いたか?」

「はい」

ユカリの表情が、ふっと柔らかくなる。

「休憩時間に、嬉しそうに報告しに来てくれたので」

思い出したのは、答案を嬉しそうに見せてきた上鳴の顔だった。

「『先輩!マジでありがとうございます!』って」

思わず笑みがこぼれる。

「すごく嬉しそうでした。私まで嬉しくなっちゃって」

「……そうか」

相澤は短く返した。


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