第44章 My Cheerleader
「ユカリ先輩、あんな格好するんだ……」
「普段と雰囲気違いすぎだろ!」
「めちゃくちゃ似合ってる……!」
「今日来てよかった……!」
その声は次々と重なり、体育館のざわめきはさらに大きくなっていく。
そんな中。
ユカリがふと観客席へ顔を向けた。
「あ……!」
1年A組を見つけたユカリが、嬉しそうに小さく手を振る。
「!!」
「ユカリ先輩がこっち見た!」
上鳴が勢いよく立ち上がる。
「俺!?」
「いや、全員にだろ!」
瀬呂が即座にツッコむ。
「でも俺に見えた!」
「知らねぇよ!」
その様子に、ユカリは困ったように笑いながら、ねじれと顔を見合わせた。
「……すごいことになってる」
「だから言ったでしょー?」
ねじれが楽しそうに笑う。
「ユカリは絶対かわいいって!」
その一方で。
観客席から少し離れたコート内では、試合前の選抜メンバーたちもまた、こちらへ視線を向けていた。
――そして。
その中には、もちろん爆豪の姿もあった。