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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第42章 勉強会





それから、少しだけ視線を落とした。

「もちろん、好きなところはいっぱいあるよ」

「へぇ……」

「カッコいいところとか、真面目なところとか。本当はすごく優しいところも」

そこで一度言葉を切る。

そして――

ユカリは、ほんのり頬を染めながら、柔らかな笑みを浮かべた。

「でもね……どこが好きっていうより」

「…………」 


「爆豪くんだから、好きになったんだと思う」


「……!」

上鳴の目が見開かれる。

飾った言葉でもなければ、気の利いた表現でもない。

けれど。 

だからこそ。

その一言は、まっすぐ胸に響いた。

「……そんな感じかな」 

ユカリは照れくさそうに笑う。

(……うわぁ)

上鳴は思わず胸元を押さえた。

「それ……」

「ん?」

「爆豪が聞いたら、絶対喜ぶっすよ!今の!」

「そうかな?」

「そうっすよ!っていうか……俺もなんかチョー嬉しい!」

「なんで上鳴くんが嬉しくなるの?」

すると上鳴は、迷うことなく胸を張った。

「ダチだからっす!!」

即答だった。

その言葉に、ユカリの表情がふっと柔らかくなる。

「……そっか」 

そして、嬉しそうに目を細めた。

「私も嬉しい」

「え?」

「爆豪くんに、上鳴くんみたいな友達がいてくれて」

「…………っ!」

上鳴の胸に、じわりと温かいものが広がっていく。 

――この人は、本当にどこまでも優しい。 

好きな人のことを語るときも、自分たち友達のことを話すときも、その言葉には嘘がない。

「……まじ女神」

「え?」 

「いや、なんでもないっす」

上鳴は慌てて顔を伏せた。

さっきまで、ユカリの私服姿に浮かれていた自分が恥ずかしくなる。

爆豪がユカリを好きなのも。

ユカリが爆豪を好きなのも。

今なら、少し分かる気がした。


(……そりゃ、好きになるわ)


上鳴は小さく笑った。


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