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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第42章 勉強会





「おい上鳴」

「は、はい!」

「俺が戻るまで変な真似してみろ。ブッ殺す」

「しねぇよ!?命が惜しいわ!」

ユカリはそんな二人のやり取りを見ながら、くすりと笑う。

「……クソが」

爆豪は吐き捨てるように呟くと、部屋を出ていった。

そして数秒後。

廊下の向こうから――

「おいコラァ!!アホ共!!何やってやがる!!」

「うわぁぁ!爆豪くん来たー!」

「助かったぁぁ!!」

ユカリが小さく笑った。

どうやら、キッチンの惨状は爆豪の手によって収束へ向かっているらしい。


部屋に残されたのは、ユカリと上鳴の二人。

さっきまでそこにあった爆豪の圧迫感がなくなり、室内には少しだけ穏やかな空気が戻っていた。 

上鳴は問題集へ目を落としながら、ちらりと向かいのユカリを見る。

真剣な表情で答案を確認している横顔。

私服姿ということもあって、やっぱり普段よりずっと近く感じる。

――実は、さっきからずっと気になっていたことがあった。

(……今なら、聞けるか?)

上鳴は少しだけ迷った。 

けれど、せっかく二人きりになったのだ。

意を決して、ペンを置く。 

「あの……ユカリ先輩」

「ん?どうしたの?分からないところあった?」

「いや、勉強じゃなくて……その」 

「うん?」

上鳴は一度だけ言葉に詰まり、それから素直に尋ねた。

「ユカリ先輩って……爆豪のどこが好きなんすか?」

「え?」

ユカリの目が、ぱちりと瞬く。

完全に予想外だったらしい。

しばらく考えるように瞬きをしたあと、ユカリは持っていたペンを顎に当てた。

「うーん……」

その仕草が妙に可愛らしくて、上鳴は思わず見入ってしまう。

やがてユカリは、少し困ったように笑った。

「改めて聞かれると……難しいかも」

「難しい?」

「うん」

「いやだって、あいつ口悪いし、短気だし、すぐ爆殺しようとしてくるじゃないですか……?」

「ふふっ。ひどい言われよう」

ユカリが楽しそうに笑う。


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