第41章 号外
そんな彼らの様子を、食堂のあちこちから固唾を呑んで見守っている者たちがいた。
――世に言う『雄英三大派閥』の面々である。
【爆豪派テーブル】
「おいお前ら見てるか!? 爆豪とユカリ先輩のあの、恋人同士ならではの甘い雰囲気を……!」
「ああ、しっかり見届けてるぜ!彼女の前だからこそ見せる彼氏のデレ……!くぅぅ、最高すぎるだろ……!!」
「ユカリ先輩のあの笑顔も可愛すぎてたまんねぇ……!俺、一生あの二人を推し続けるわ!」
【轟派テーブル】
「ていうか、轟くんさっき『来世は譲らない』って言った!?言ったよね!?」
「やだ、もう未来の彼氏すぎてエモすぎるんだけど……!!」
「来世で二人が結ばれるその瞬間まで、私たちはしっかりと見届け人にならなきゃ……!!」
【天喰派テーブル】
「なんかさ……天喰先輩の気持ちを考えると泣けてくるよね……嬉し泣きっていうか……!」
「まさに『娘が旅立つ瞬間を見守る父親』とはこのことよ……!」
「天喰先輩はいつだってユカリ先輩にとっての『実家の安心感』だから! そこは永遠に揺らがないから……!!」
送られる熱烈な視線と、繰り広げられる過剰な実況中継。
当人たちの知らないところで、勝手かつ独自の解釈は加速度的に膨らみ続けていたのだった。