• テキストサイズ

【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第41章 号外




***

号外による大騒ぎは収まる気配を見せず、昼休みの食堂にまでその熱気は持ち込まれていた。

ざわめく人波の中を、ユカリと環がトレーを手に歩いてくる。

どうやら今日の昼食は二人のようだ。

​「環、今日の日替わりって何だっけ?」

​「……たぶんカレー」

​「ならそれにしようかな。環はどうする?」

​「……俺も、それでいい」

​注文を終え、空いている席を探そうとした時、人込みの中から弾んだ声が届いた。

​「ユカリ先輩!」

​「あ、出久くん」

​振り返ると、大きなテーブルを囲んで出久、爆豪、轟の三人が座っていた。

1年生の中でも異彩を放つその組み合わせに、ユカリは少し驚いたように目を丸くする。

​「珍しいね?三人一緒なんて」

​「あ、はい!実は今度あるチームアップミッションでこの三人で組むことになって、その任務について話してたとこなんです!」

​「この三人が一緒………」

​環はトレーを持ったまま、うっすらと眉をひそめる。

(緑谷くん……色々と大変そうだ……)

心の内で密かに同情を寄せていた。

​「もう話も終わったところですし、良かったらお二人も一緒に食べませんか?」

​「え?あ、でも邪魔しちゃったら悪いし……」

​ユカリはチラリと爆豪の方へ視線を送った。

当の爆豪は不機嫌そうに顔を背けながらも、ボソッと悪態をつく。

​「……邪魔なわけねぇだろ」

​「俺はむしろ嬉しいです」

​間髪入れずに言葉を重ねた轟に、爆豪の額に青筋が浮かぶ。

​「テメェ本当に譲る気あんのか!!」

​「ああ。今世はな。来世は譲らねぇ」

​「寝言は寝て死ね!!!」

​いつものようにバチバチと火花を散らし始める二人に苦笑しつつ、ユカリは爆豪の隣の席へと腰を下ろした。

口では文句を言いながらも、隣に来てくれたことが嬉しそうな爆豪。

そんな彼の雰囲気を目にして、ユカリの口元が緩む。


/ 743ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp