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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第40章 告白





***

午後。

​五限目の授業終了を告げるチャイムが鳴り響き、それまで静かだった校舎が一気に騒がしくなる。

​職員室での用事を終えた帰り道、環は前方を歩く後輩の背中をたまたま見かけた。

​爆豪勝己。

​その背影を目に捉えた瞬間、昼休みに屋上でミリオから投げかけられた言葉が頭をよぎる。


​『環はさ、平気?』


​………別に、平気だ。

ユカリが幸せなら、それが何よりも一番いい。

小さな頃からずっと隣にいて、ただそこにいるだけで心が落ち着く場所だった。

恋愛感情なんて大層なものじゃない。

自分たちはお互いにとって、空気のように当たり前で、切っても切れない家族のような存在だから。

​けれど。

​もしも今、彼に一つだけ伝えられることがあるとするなら。


​「………爆豪」


​普段なら自分から人に話しかけることなんて滅多にないのに、気づいた時には口が動いていた。

​立ち止まった爆豪が振り返る。

その顔は朝一番に見た時と変わらず、不機嫌そのものの険しさを宿していた。


​「…………んだよ」


​重く低い声が返ってくる。

一瞬怯みそうになる気持ちを静かに抑え込み、環は穏やかな、けれどまっすぐな視線を向けた。


​「ユカリから聞いた……気持ち、伝えたって」


​爆豪は何も言わない。

ただ、苛立ちを押し殺すように黙って環を見つめ返してくる。


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