第40章 告白
その言葉が落ちた瞬間、屋上のボルテージは最高潮に達した。
「うおおおおおおっっ!! 爆豪くん!!! マジで!!??」
「すごーーーい!!ユカリすごーーいっ!!やったぁぁ!!」
大歓声を上げながらハイタッチを交わすミリオとねじれ。
まさにお祭り状態だ。
二人の騒ぎようを横目に、静かに聞いていた環だけは「……よかった」と安心したように目元を緩め、小さく微笑んでいた。
ずっと一人で思い悩み、遠回りしてきたユカリの背中を知っている。
だからこそ、心から祝福の気持ちでいっぱいだった。
「爆豪くんが彼氏!!」
「ユカリが彼女!!」
ミリオとねじれはお互いに顔を見合わせ、まるで自分のことのように破顔した。
「ユカリ、おめでとうーーーっっ!!」
「よかったぁぁ!本当によかったねぇぇユカリっ!!」
興奮のあまり、ねじれがユカリの首元にギュッと抱きつく。
ミリオも大きな手でユカリの頭を優しく、けれどわしゃわしゃと撫で回す。
ずっと一人で悩んで、傷ついて。
それでも一歩踏み出そうとしていたユカリの姿を一番近くで見守ってきたのだ。
その笑顔が見られたことが、嬉しくてたまらない。
「ちょっと二人とも、苦しい……っ」
「だって、だってさぁ!ユカリがずっと一人で抱え込んでたの知ってるから……っ!自分の気持ちに素直になれて、本当によかったっ!」
「そうだよ!雄英で一番、いや世界で一番幸せになってくれないと困るんだからねっ!」
半泣きになりながらユカリを抱きしめ直すねじれと、ユカリの頭に大きな手をぽんと乗せたまま、頼もしく笑うミリオ。
その賑やかで温かいやり取りに、環もまた柔らかく目を細め、静かに頷いていた。
大好きな親友たちの溢れるほどの愛に包まれて、ユカリの胸の奥が熱くなる。
朝までの不安も照れくささも、すべてが祝福の温もりの中に溶けていくようだった。
「みんな、ありがとう」
青空の下、風に髪を揺らせながら咲いたユカリの笑顔は、これまでで一番晴れやかで輝いていた。