第40章 告白
しかし―――
上鳴の口から飛び出したのは、予想の斜め上をいく言葉だった。
「めちゃくちゃ大人しかったんすよ!!」
「………ええ?」
思わず間の抜けた声が漏れる。
あの爆豪くんが、大人しかった?
信じられない言葉に、ユカリだけでなく、隣で聞いていた環と轟までもが一斉に爆豪へ視線を向けた。
その視線を受けた爆豪は、額に青筋を浮かべながら鋭く睨み返す。
「あぁ!? 何見てんだテメェら!」
そんな爆豪を完全に無視して、上鳴は楽しそうに肩を揺らした。
「いや、ほんとなんすよ! 先輩いないから絶対『大爆破祭り』になると思ってたのに、まさかの真逆!めちゃくちゃいい子でお留守番できましたーっ!」
「人を犬みてぇに言うなアホ面ァ!!さっさと先行け!!ブッ殺すぞ!!!」
玄関中に響き渡る爆豪の怒号。
まるで今まで溜め込んでいた火薬が一気に爆発したかのようだった。
「はいはい、怖い怖い」
「先行ってるぞー」
「じゃあ先輩、また!」
笑いながら上鳴、瀬呂、切島の三人は逃げるように校舎の奥へ駆けていく。
その騒がしい背中を見送りながら、ユカリは思わずくすりと笑みをこぼした。