第39章 Team Up Mission
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そのまま三人で仮眠室へと続く静かな廊下を歩く。
深夜の静寂の中。
前を歩く轟の背中を、ユカリはじっと見つめていた。
(………言わなきゃ)
もう、答えは自分の中で決まっていた。
三日間のチームアップミッション。
過酷な現場を目の当たりにし、命のやり直しのきかなさを知った今。
これ以上自分の気持ちをごまかしたり、轟の優しさに甘えて答えを先延ばしにすることなんてできなかった。
自分自身の本当の気持ちと、まっすぐに向き合ってくれた轟へ、自分の口からちゃんと届けるために。
深く息を吸い込み、意を決して声をかける。
「………轟くん、話があるの」
轟は足を止めると、ゆっくりと振り返った。
薄暗い廊下の灯りの中で、左右異なる彼の瞳がユカリを静かに映し出す。
「………わかりました」
短く、けれど静かに言葉を返した轟。
その二人のやり取りとユカリの真剣な空気感を見て、隣にいた環は察した。
彼女の中で、ついに答えが出たのだと。
「……じゃあ、先に部屋行ってる」
環は静かな声でそう言うと、一足先に仮眠室の扉の向こうへと消えていった。
廊下の脇にある、小さな休憩スペース。
窓の外ではいつの間にか冷たい雨が上がり、雲の隙間から澄んだ月明かりが差し込んでいた。
言わなければいけない。
自分の気持ちを。
あの時の返事を。
ずっと誠実に向き合ってくれた彼だからこそ、誰よりも一番最初に話をしなければならなかった。
ユカリは轟と向かい合うと、逃げ出すことなくまっすぐな瞳で見つめた。
「……返事、遅くなってごめんね。ずっと考えてたの」
喉の奥を詰まらせるようにしながら、言葉を絞り出す。
「轟くんがくれた気持ち、すごく嬉しかった」
ひとつひとつの優しさを噛み締めるように、そっと胸に手を当てる。
「こんな私を好きになってくれて……本当にありがとう」
その言葉には、確かに嘘偽りのない感謝がこもっていた。