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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第39章 Team Up Mission





***

​チームアップミッション二日目。

朝の事務所は、昨日と変わらぬ慌ただしさに包まれていた。

​飛び交う無線の声。

絶え間なく鳴り響く電話。

そんな中でも、エコーは一人ひとりのスタッフへ的確な指示を出していく。

そして、手元に控える三人へも優しく声をかけた。

​「今日は昨日よりも忙しくなると思う。よろしくね」

​「はい」

​三人はしっかりと頷いた。

そのまっすぐな姿勢を目にして、エコーも少しだけ目元を緩める。

​午前中は行方不明者の懸命な捜索。

午後は避難所への物資搬送。

次々と舞い込む任務をこなしていくうちに、陽は傾き始めていた。

​そして夕方。

緊迫した無線が、車内に響き渡った。 

​『交通事故発生!大型車両同士の衝突事故!』

『現在レスキュー隊が救助活動中!応援を要請します!』

​「……行こう」


***


​現場へ駆けつけると、そこは目を覆いたくなるような惨状だった。

横転した大型トラックと、原形をとどめないほど大破した乗用車。

怒号が飛び交う中、救急隊が慌ただしく動き回っている。

​ユカリたちも即座に救助へ加わった。

ひしゃげたドアをパワーでこじ開ける轟。

散乱した瓦礫を素早く撤去するユカリ。

負傷者を安全な場所へ運ぶ環。

全員が必死で命を繋ごうと動き続けた。



​しかし―――



​「………確認」

駆けつけた医師が、静かに首を横に振った。

「死亡を確認しました」

​その一言で、現場に重い沈黙が落ちる。

​エコーは静かな足取りで崩れ落ちた車両の脇へ歩み寄った。

言葉は発しない。

ただゆっくりと膝をつき、亡くなった女性の冷たい手にそっと自分の手を重ねた。


​「個性――『遺声』」


​彼が静かに瞼を閉じる。

​次の瞬間、脳裏に声が届いた。


​『……悠斗』

『お母さんね……ちゃんと、大好きだったよ』

『伝えて……お願い……』


​それだけだった。

エコーは時間をかけて、ゆっくりと目を開ける。

その瞳は静かで、波一つ立っていない。

いつもと何も変わらない、穏やかな眼差しだった。


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