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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第39章 Team Up Mission





***

夕飯を終え事務所へと戻っても、まだ業務は残っていた。

スタッフたちは各現場の報告書をまとめ上げ、関係機関への連絡作業に追われている。

​エコーもまた自席のデスクに向かい、静かにPCの画面と向き合い始めた。

​「僕ももう少しだけ仕事を片付けるから、三人は休憩スペースで休んでいて」

​「何か私たちが手伝えることはありませんか?」

ユカリが尋ねると、エコーは振り返り、心底申し訳なさそうに微笑んだ。

​「ありがとう。でも、今日はもう十分すぎるくらい頑張ってくれたからね」

​その言葉に甘え、三人はカフェスペースへと移動した。

コーヒーを淹れてくれた女性事務員が、湯気の向こうで誇らしげに目を細める。

​「エコー先生って、本当にすごい人なんですよ」

​「……毎日、今日のようなお仕事を?」

轟が尋ねる。

​「ええ」

事務員は深く頷いた。

「どんなに過酷な現場であっても、遺族の方の前では絶対に弱音を吐かず、取り乱すこともありません」

「誰よりも深く、温かく寄り添ってくださるから……『先生のおかげで、前を向く勇気が持てました』って涙を流されるご遺族も多くて」

「私たちスタッフも、先生のその姿勢に何度も救われてきたんです」

​ユカリは、自然とエコーへ視線を向けた。

黙々とキーボードを叩き、報告書を作成している。

疲れた様子など、一切見せない。

​(やっぱり……すごい人だな……)

​そう思った、その瞬間だった。

​カタッ。

​小さな音がした。

​エコーの手元。

コーヒーカップを持ち上げた右手が、一瞬だけ小さく震えた。

​ほんのわずか、錯覚かと思うほどの揺れ。

エコーは何事もなかったかのようにその揺れを押し殺し、カップを口元へと運んでいく。

​誰も気づいていない。

環は資料を真剣に読んでいる。

轟もニュース映像に集中している。

スタッフもそれぞれの業務に没頭していた。

​(……疲れてるのかな……)

​ユカリは不安を拭えず、じっとエコーの横顔を見つめ続けた。


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