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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第39章 Team Up Mission





***

初日の任務を終え、事務所へ戻った頃には、空は茜色に染まり始めていた。

緊張し続けていた一日。

ようやく張り詰めていた空気が少しだけ和らぐ。

「みんな、お疲れさま」

エコーが三人に笑顔を向ける。

「今日は初日だったし、これからみんなで夕飯でも食べに行こうか」

「え、いいんですか?」

ユカリの瞳がぱっと華やぐ。

「もちろん。事務所の近くにおすすめのお店があるんだ。そこでいいかな?」

​「はい、ぜひ」

​轟が静かに頷くと、隣の環も少し緊張を緩めて口を開く。

​「……俺も、行きたいです。みんなと食べたいし……」

​「よし、決まりだね。じゃあ行こうか」

​エコーの明るい声に促され、三人は顔を見合わせて小さく微笑み合った。


***


​事務所からほど近い場所にある小さな定食屋。

木の温もりを感じる店内には、仕事帰りの会社員や家族連れが食事を楽しんでいた。

案内された四人掛けのテーブル席に着く。

「好きなものを頼んでいいよ。今日は僕のおごりだから」

「……本当にいいんですか?」

​環が恐縮したように尋ねると、エコーは優しく微笑んだ。

「いいの、いいの。ほら、ユカリさんたちも」

「ありがとうございます。じゃあ、お言葉に甘えさせていただきます」

​ユカリは素直に感謝を伝え、メニューを開いた。

​「あ、このから揚げ定食……名物って書いてある」

​「どれですか」

​轟がユカリの手元を覗き込み、じっと写真を見つめる。

​「……『店主イチオシ・特大から揚げ』って書いてありますね。俺、それにします」

​「ふっ、即決だね。轟くんは迷わないなぁ」

​「一番美味いって書いてあるなら、間違いなさそうなので」

​淡々と答える轟の隣で、メニューの隅を指でなぞっていた環がぽつりと呟く。

​「……俺は、こっちの……煮魚定食にしようかな。本日のおすすめって書いてあるし……」

​「環こういうの好きだもんね」

ユカリ​が微笑みかけると、環も緊張がほぐれたように「……うん」と小さく笑みを浮かべた。

現場で見た重苦しい空気が嘘のように、テーブルの上には穏やかな時間が流れていた。


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