第38章 日曜日
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いただきます、の掛け声とともに、五人は一斉に出来立てのハンバーグへと箸を伸ばした。
ふっくらと焼き上がった肉に箸を入れると、あふれ出す肉汁と香ばしいソースの香りが一気に広がる。
口へと運んだ瞬間、三人の表情が目に見えて変わった。
「ねえねえ!これお店出せるんじゃない!?」
大満足そうに頬を緩ませたねじれが、興奮気味に声を弾ませる。
「いやぁ驚いた!本当にレストランで出てくるやつみたいだ!」
ミリオも感心したように大きく頷き、環も一口噛みしめてからぽつりと呟いた。
「……うん、すごく美味しい」
ユカリと環の二人が手伝ったとはいえ、作業はあくまで爆豪の指示で行われたものだ。
絶妙な焼き加減も、肉汁を閉じ込めた仕上がりも、特製のソースの味付けも、すべて爆豪の腕とこだわりによるものだった。
絶賛する三人に対し、爆豪はふんと鼻を鳴らす。
「当たり前だろ」
口では素っ気なく言いながらも、どこかまんざらでもなさそうな横顔。
それを見て隣のユカリは思わずくすりと微笑みをこぼした。
やがて話題は、放課後の格闘訓練のことへと移っていく。
「……そういえばユカリ、最近切島くんの訓練はどう?」
ふと気になって問いかけたのは環だった。
ユカリは少し考えてから頷く。
「うん、すごく成長してるよ。根性があるから、切島くん」
いきなり劇的な変化や派手な進化があるわけじゃない。
けれど、彼はどれだけ打ちのめされても絶対に諦めない強さを持っている。
泥臭くても愚直に、自分の壁と向き合い続ける根性がある。
昨日より今日。
今日より明日。
地道な反復を惜しまない彼の足跡は、始めた頃とは比べものにならないほど確実に前へと進んでいた。