第38章 日曜日
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昼食を終えて約束の午後が近づくにつれ、ミリオとねじれのワクワク感はどんどん増していく。
「ねえねえ、もうすぐ時間じゃない!?あと何分で来るのかな!?」
「いやぁ!楽しみだよねぇ!ユカリを迎えに来る爆豪くんの顔!」
自分のことのように「まだかまだか」と落ち着きなく時計をチラチラ見ながら待ち構える二人。
「あはは……二人のほうが楽しみにしてない?」
ユカリが苦笑いした、まさにその時だった。
カチャリ、とエントランスの自動ドアが開く音が響き、聞き覚えのある力強い足音が近づいてくる。
「―――ユカリ、行くぞ」
約束通りの時間ぴったり。
黒のシンプルなTシャツ姿の爆豪が、片手をポケットに突っ込んだまま立っていた。
リビングに満ちていたハイテンションな空気を敏感に察知し、爆豪は眉間にシワを寄せる。
「……おい、うぜぇ顔で見てんじゃねぇ」
「ははは!なんでもないよ爆豪くん!行ってらっしゃい!ユカリを頼んだよ!」
「楽しんできてね〜!ユカリをよろしくね〜!」
ミリオとねじれが笑いながら大きく手を振り、ソファの端で見守っていた環も「……気をつけて」と静かに手を振った。
「チッ……テメェら保護者かよ」
爆豪はうんざりしたように吐き捨て、鼻を鳴らして背を向ける。
「い、行ってくるね……!」
これ以上二人に冷やかされたら身が持たない、とユカリは逃げるように急いで爆豪の後を追う。
背後から感じる友達の温かな視線を背中に浴びながら、気恥ずかしさと胸の高鳴りを抱えて寮を後にした。
***
昼下がりの穏やかな道を、二人は並んで歩く。
どこへ向かっているのか分からないまま数分。
ユカリはちらりと横を歩く爆豪の横顔を見上げた。
「爆豪くん、どこ行くの?」
爆豪はポケットに手を突っ込んだまま、前を見据えて短く吐き捨てた。
「スーパーだ。買い出し行って、お前の寮で飯作る」
「え?3年寮で?」
思いもよらない目的地にユカリが目を丸くする。
「寝込んでた時、約束しただろ」
「あ………」