第1章 再会
ゼノは科学に興味があれば、人種や年齢などは関係なく対等に接してくれ、それが嬉しかったシャリルはとてもよく懐いていた。
ゼ「8年ぶりか。すっかり大人のレディだね。」
『本当にゼノなの?』
ゼ「あぁ。久しぶりだね。まさかこんなところで再会するとは…。」
『本当に…久しぶりね。ゼノは今も科学をしてるのよね?』
ゼ「あぁ。今は大学で航空宇宙工学を学んでいる。」
『ってことは、飛び級したの?流石ね。』
ゼ「まぁ、去年逮捕されてしまって今は休学中なんだけどね。」
『逮捕って…何したの?』
ゼ「レールガンを完成させたんだが、それが見つかってしまってね。」
『自作レールガンってこと?…本当に凄いわ。私なんていつまでも書いてばかりだもの。机上の空論から抜け出せないのよね。』
久しぶりの再会で興奮していたが、自分とゼノとの差を感じ、書きかけの図面を見下ろしながら淋しそうに呟くシャリル。
ゼ「いや、この1枚しか見ていないが、本当に素晴らしい出来だよ。ケースに他にも入っているのが見えるし、まだ書いているのだろう?」
『…うん。』