第1章 再会
シ(つまらない…。)
窓の外をチラリ、と眺める。
そんな毎日を過ごして約半年──…3月のある日の放課後。
いつも騒がしい学内だが、その日は特にザワザワと賑わっていた。
「なんか今日飛び級で大学に進んだすごい天才が用事があってうちの学校に来てるんだって!」
「しかもイケメンなんでしょ?」
「一目でいいから見てみたいわね!」
シ(何かあるのかしら?)
色めき立っているようにも見える少女たちを横目に見ながら、この半年の間で見つけた穴場へと足を進める。
『やっぱりここが1番ね。誰も来ない。』
校舎の端の端。
小さな池のほとりにある小さなベンチ。
周りは生垣で覆われており、この場所の存在を知る生徒はおろか、教師すらいないのではないかと思えるほど人気のない場所を数ヶ月前に見つけて密かに通っていた。
ベンチに荷物を置くと、筒状の図面ケースを開ける。
中から書きかけの図面を取り出し、板の上に広げてサラサラとペンを走らせる。
すでに家には書き上げた図面が100以上、図面ケースの中にも10枚ほどの書きかけの図面があった。