第1章 再会
ザワザワと賑わう学内。
少し騒がしいとは感じるが、10代半ばの少年少女が集まればこんなものだろう。
9月。
先週このハイスクールに入学したばかりのシャリル・リリエンフェルトは美しいプラチナブロンドのロングヘアーを揺らしながら学内を歩いていた。
アメリカ人にしては珍しいグレーの瞳の影響か彼女の周りに人は集まらない。
シ(やっぱりこの国は差別が多いのよね。私は欧州だからアジア人ほどじゃあないけど。)
ドイツ人の祖父を持つクォーターである彼女は祖父の血が強いのか米国美女というよりは欧州美女という容姿だった。
シ(この調子だとまた3年間1人かしら。)
自分をチラチラと見るばかりで話しかけてくる様子のない学友たちに心の中で小さくため息をこぼした。
教室に入り、鞄と筒状の図面ケースを置く。
まだ15歳である彼女だが、すでに専攻科目は決めており、その科目において必須の道具を常に持ち歩いていた。
授業を受け、昼食をとり、また授業を受けて家に帰る──…変わり映えのない毎日。