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エヴァンゲリオン夢小説

第2章 第弐話 愛のカタチ


葛城ヒデアキはカイを起き上がらせ、肩をかしつつタオルで傷口を覆った。カイは下腹部を貫通されている。
「カイお兄ちゃん……」
「ミサト!逃げるぞ!」
葛城ヒデアキはそう叫んだ。アダムは翼を広げている。
「痛っ……」
ミサトはガラスの破片で傷ができてしまっていた。少し離れた場所で葛城ヒデアキはミサトを救助ポッドに入れさせていた。カイの心臓は止まっていた。
「ミサト。逃げろ。もう駄目だ。ミサトしか逃げられない」
「でもお父さんは……カイお兄ちゃんは……」
「私はもういいんだ。私がしてしまったんだ。……カイ君は……。死なせてしまった……もっと何かできたはずなのに……。もっと未来があったはずなのに……」
「…………」
「だからミサトは逃げろ。私たちもう駄目なんだ」
葛城ヒデアキはポットを閉めた。ヒデアキはカイの冷たくなった右手を強く握った。そしてアダムは大きな光の翼を空高く広げていた。

新世紀エヴァンゲリオン (The Beginning of the End)
第弐話 愛のカタチ


セカンドインパクト。西暦2000年9月13日。表向きの原因は巨大隕石の衝突となった。助かったのは葛城ミサトだけだということがニュースで何度も何度も流された。
裏向きの報告書ではアダムと人間の遺伝子の融合実験に失敗し、アダムは覚醒。五十嵐カイは手を出すなと退避行動を急いだが、ゼーレのキール・ロレンツに射殺され、ロンギヌスを刺したことでセカンドインパクトは起こったということがわかっていた。

「……嘘……生存者1名?じゃあ……カイ君は……」
マリは報告書を見て口を押さえていたのであった。

調査組織GEHIRN ドイツ第3支部近郊 産婦人科
「女の子ですね」
GEHIRN ドイツ第3支部で研究員をしていた惣流・キョウコ・ツェッペリンはお腹に子供がおり、今性別が発覚した。この日は夫は来ていなかった。そして看護師がいなくなり、キョウコはお腹を愛おしそうに見つめている。そして扉の開く音がした。
「どなたですか……?」
「初めまして。惣流・キョウコ・ツェッペリンさん。おめでたいことですね」
「え、ええ……」
「僕が誰か気になりますよね。僕の名前は五十嵐カイ。ゼーレに所属しておりゲルヒンの手助けをしているものです」
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