第2章 第弐話 愛のカタチ
「えっ?」
キョウコはその名前に聞き覚えがあった。報告書で見た名前であった。
「え?あなたって……え?」
「……戸惑いますよね。確かに死んだ。セカンドインパクトで……射殺された。しかし僕は生きていますね。まあそれはさておきです。出産は……順調に迎えられそうですか?」
キョウコは背筋が冷える感覚がしたものの、温かい言葉にホッとしたように顔を緩めた。
「ええ。順調よ。あなたがなんで生きているのかは分からないけれど、私は大丈夫よ」
「それは何よりです。……お名前はお決めになられているんですか?」
「女の子だから、アスカにしようと思ってるんです」
「それはいい名前だ。おっと。少し時間が迫ってきました。それではまた。頑張ってください」
カイは嵐のように去っていったのであった。カイは目が隠れるほど前髪が伸びきっていた。