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微睡みの夢世界【進撃の巨人 ハンジ・ゾエ】

第5章 『その温度を、まだ知らないふりで』


そんなこと考えてるなんて知られたら、きっと嫌われてしまう。

長らく同期をしてきたのに、これまでの信頼とか居心地とか、全てを失ってしまう。

だから、心の内にしまわなくては。
_____

ある日、作業部屋でハンジと報告書を書いていた。

下を向く時間が長くて首が痛い。

と思っていたら、

「ああー首も肩も痛くなるねこれ」

とハンジが首を手で抑えながら言う。

「同じく、今思ってたとこ」

とふたりで笑い合う。

「ひと段落したら、少し休憩しよう」

「そうだね。首も肩も限界」

そんな話をしながら伸びをする。

「ね、𓏸𓏸。私もするからさ、肩揉んでくれない?」

「…いいよ」
_____

少ししてひと段落したあと、𓏸𓏸はハンジの後ろへ回る。

「じゃあお願いするよ」

「うん」

ハンジの肩に手を添え、親指で内側に効くように力加減をしながらマッサージしていく。1箇所だけでなく、肩周辺に。

「気持ちいいよ。力もちょうどいい」

「それはよかった。」

その時、うなじが目に入って、一瞬手が止まる。

首にかかる髪の毛を避ける。

指で首筋に触れる。

いきなり触れたから、ハンジが驚く。

「どうかした?」

「首もやろうと思って」

と誤魔化しつつ指で首筋を押していく。

「首、思ったより気持ちいいね。案外首も凝るんだな」

そう言いながら、リラックスしたように目を瞑り身を任せるハンジ。

しばらくやった後、ハンジが交代してくれる。

「さて、次は私の番だ」

そう言われ、今度は私が座り、ハンジに肩を預ける。

ハンジが私の髪の毛を避ける際、首に当たったハンジの手にピクッ、とする。

_____あ、これだめかもしれない。

ふたりきりで、
静かな場所で、
…なにより、身体に触れられるなんて。

こんな状況、どうしても意識してしまう。
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