【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第20章 沖縄×任務×A班
もちろん、船も出ない。
最悪、大嵐の沖縄へ閉じ込められる。
「大丈夫かなぁ……」
思わず苦笑する。
こんなにも沖縄へ行くのが憂鬱なのは初めてだった。
その時。
隣から声がした。
「どうしたんですか。」
振り向く。
伏黒だった。
いつの間にか目を開けている。
まだ少し眠そうだ。
「あ。」
は小さく笑う。
「起こしちゃった?」
「いえ。」
伏黒は首を振る。
「なんかため息ついてたんで。」
図星だった。
は肩を竦める。
「あぁ。」
窓の外を見る。
「沖縄での任務を考えると頭が痛くてね……」
素直な本音だった。
伏黒は黙って聞いている。
そして。
しばらくして口を開く。
「具体的に。」
「うん?」
「俺たちは何をするんですか。」
は少し考えた。
そして説明を始める。
「そうね。」
「まずは現地入り。」
「それからホテルで状況確認。」
「本部との情報共有。」
「現地支部との連携。」
「夜はパトロール。」
伏黒が頷く。
は続けた。
「呪霊を見つけたらその場で祓う。」
「それを4日間。」
「4日。」
「うん。」
は苦笑する。
「マリアナ諸島付近で次の台風が発生しそうだから。」
「……。」
「本来なら1週間~2週間滞在したいところだけど、
東京案件もあるし、あくまで臨時派遣だから。
私たちが滞在できるのは甘く見積もって4日ってとこ。
それ以上は戻れなくなる可能性がある。」
伏黒の表情が僅かに険しくなる。
は資料を思い出す。
そして静かに言った。
「私の計算が正しければ。」
「……。」
「沖縄県内で推定される呪霊は約370体。」
「……。」
「そのうち。」
「ただ、もともと害のないモノや、範囲外(領海)も含まれるから、実際の陸内討伐優先対象が約80、経過観察対象が70。ってところかな」
伏黒は黙り込んだ。
聞くだけで分かる。
異常な数字だ。
異常な現場だ。
は再び窓の外を見る。
雲の向こう。
これから向かう戦場を思い浮かべる。
そして。
小さく息を吐いた。
これから始まる。
激務の4日間。