【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第20章 沖縄×任務×A班
――だから。
――せめて。
――同じ思いはしないでね。
他の便の搭乗案内のアナウンスが流れ始めた。
それと同時に搭乗手続きを終えた伏黒が、リンを呼ぶ。
「お待たせしました。」
資料を片手にそう告げる。
「手続き、終わりました。次、鈴。」
「お疲れ様。」
が笑う。
「あ、はいっ……!」
どこか慌てたような声。
鈴はぺこりと頭を下げると、ぱたぱたと小走りで向こうへ向かっていった。
その背中を見送りながら。
はふふっと笑う。
「仲良いですね。」
伏黒が何気なく言った。
「そう?」
「はい。」
は少しだけ考える。
そして。
何気ない口調で言った。
「伏黒くんも、鈴って呼んでるじゃん。」
伏黒の眉がぴくりと動く。
「みんながそう呼んでるので。」
「ふーん。」
まったく納得していない声だった。
はそのまま鈴の後ろ姿を眺める。
伏黒も何も言わない。
少しだけ静かな時間が流れた。
すると。
伏黒がぽつりと呟く。
「先生は。」
「ん?」
「もう、なかったことにしてるんですね。」
の表情は変わらなかった。
ただ。
少しだけ困ったように笑う。
「その話はしない約束でしょう。」
伏黒は返事をしない。
代わりに小さく息を吐いた。
「そうやって割り切れる所。」
視線は前を向いたまま。
「ずるいですね。」
その言葉に。
は肩を竦める。
「どうとでも言って。」
そして。
静かに続けた。
「伏黒くんと私は。」
少しだけ笑う。
「いまも。」
「……」
「これからも。」
「……」
「教師と生徒でしょう?」
答えは最初から決まっていた。
伏黒も分かっている。
だから。
しばらくして。
はぁ、っとため息をつきながら
「ですね。」
それだけだった。
視線を逸らす。
その先には。
案の定。
鈴が何かに困っていた。
搭乗券を片手に。
わたわた。
きょろきょろ。
完全に迷子である。
「……。」
伏黒の眉間に皺が寄る。
「あいつ何やってんだ……」