【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第20章 沖縄×任務×A班
「なに?」
すると。
リンはぎゅっと目を閉じた。
覚悟を決めるように。
そして。
少しだけ大きな声で言う。
「伏黒先輩のこと……どう思ってますか?」
一瞬。
空港の雑音が遠くなった気がした。
は静かにリンを見る。
リンの瞳は揺れていた。
そして。
とうとう。
堪えきれなくなったように言葉が零れる。
「わ、私……」
震える声。
「先生の事……大好きなのに……」
「……」
「嫉妬して……」
唇を噛む。
「嫌いになりそうな自分が……」
目が潤む。
「もっと嫌いです……」
その言葉を聞いた瞬間。
はそっと鈴を抱き寄せた。
「っ……」
驚いて身体が固まる。
けれど。
逃げなかった。
は優しく背中を撫でる。
ぽん。
ぽん。
子どもをあやすように。
「よしよし」
静かな声。
「大丈夫。」
もう一度。
「大丈夫だよ。」
リンの肩が少し震える。
は続けた。
「私にはね。」
左手へ視線を落とす。
そこには指輪があった。
「結婚を約束している人がいるの。」
「……」
「だから。」
優しく笑う。
「どう転んでも。」
「……」
「伏黒くんとは、そういう関係にはならないから。」
リンの瞳が揺れる。
「安心して。」
それは誓いのような言葉だった。
そして。
少しだけ抱きしめる力を強くする。
「もし。」
「……」
「リンちゃんが私を嫌いになったとしても。」
「……」
「私は先生だから。」
穏やかに言う。
「ちゃんと守るよ。」
「……」
「だから大丈夫。」
リンは何も言えず、ただ黙って聞いていた。
は微笑む。
いつしかの、自分を見るように。
「自分の気持ちには素直でいてね。」
「……」
「押し殺さなくていい。」
その言葉は。
昔の自分へ向けたものでもあった。
言えなかった想い。
押し殺した恋。
傷付くことでしか終わらせられなかった初恋。
あの頃の自分が聞きたかった言葉。
「それがリンちゃんの良いところだと思うから。」
鈴は小さく目を見開く。
は優しく頭を撫でた。
そして。
心の中で呟く。