【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第20章 沖縄×任務×A班
リンがこくりと頷いた。
その瞬間。
は少し嬉しそうに笑った。
「恋愛相談だぁ」
肩の力を抜く。
「嬉しいな~」
リンは少しだけ困った顔をした。
けれどは真面目に考え始める。
「うーん……」
高い空港の天井を見上げる。
「自分の魅力で勝負する……かなぁ」
「魅力……」
「うん。」
指を折りながら数える。
「長所とか。」
「武器とか。」
「その人にないものとか。」
「そういうので頑張るかな。」
リンは静かに聞いていた。
そして。
はふと口を閉じる。
少しだけ視線が遠くなる。
昔を思い出した。
届かなかった恋。
何度も泣いた夜。
家へ出入りする女性たち。
苦しくて。
悔しくて。
それでも。
恋人にはなれないと知った日。
だからせめて。
家族として傍にいようと決めたこと。
「でも……」
ぽつりと呟く。
「もし。」
リンが顔を上げる。
「その相手にかなわないと思ったら……」
そこで言葉が止まった。
リンは小さく首を傾げる。
「かなわないと思ったら……?」
そして。
少し不安そうに聞く。
「どう、するの……?」
は一瞬だけ目を伏せた。
その問いの答えを。
自分は知っている。
知りすぎるほど知っている。
でも。
それをこの子に教えたくはなかった。
だから。
ふっと笑う。
「まぁ。」
リンの頭をぽんと撫でる。
「リンちゃんは可愛いから大丈夫。」
「……」
「知らなくていいこと。」
納得していない顔をしたが、それ以上は聞かなかった。
代わりに。
が問い返す。
「好きな人がいるの?」
リンは視線を逸らした。
少しだけ耳が赤い。
「……まぁ。」
その反応だけで十分だった。
「そっか。」
優しく笑う。
それだけで会話は終わるはずだった。
だが。
鈴は拳を握ったまま動かない。
何かを言いたい。
言わなければいけない。
そんな顔だった。
「リンちゃん?」
呼びかける。
すると。
リンが顔を上げた。
「先生は……」
「ん?」
小さな声。