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【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)

第9章 春夏秋「冬-3」






柔らかな朝日が、薄いカーテン越しに部屋へ差し込む。

そんな中、ふと目覚める蘆屋。

最初に感じたのは、布団越しのぬくもり。
そして、自分の上へ静かに乗せられた腕だった。

「……」

一瞬だけ昨夜の記憶が蘇り、そっと瞬きをする。

規則正しい寝息。

振り返れば、夏油はまだ眠っていた。

長い睫毛を伏せ、穏やかな表情のまま静かに呼吸している。

起こさないよう慎重に、夏油の腕をするりと抜け出した。

ベッドから降り、裸足のまま部屋を歩く。

慣れない空間。

大きな窓。

ガラスに反射する朝の光。

洗練された家具。

静かで、高級感のある空間。

「……すごい」

思わず、小さく声が漏れる。

きらきらと光を反射する室内を見渡しているうちに、
自然と口角が少し上がっていた。

窓際へ近づき、東京の朝を見下ろすと遥か下を走る車。

朝靄の残る高層ビル群。

遠くまで広がる空。

その光景に胸を弾ませていると、
不意に後ろから声が降ってくる。

夏油「……この部屋を気に入ってくれたようで、よかったよ」

振り返ると、ベッドの上では、夏油が身体を起こしてこちらを見ていた。

寝起き特有の少し低い声。

けれど口元には、穏やかな笑みが浮かんでいる。

夏油「おはよう」

朝日に照らされた黒髪が、静かに揺れた。

蘆屋は少し慌てたように夏油へ向き直ると、
小さく会釈をした。

「お、おはようございます」

それから少し視線を逸らし、

「……すみません、勝手に歩き回ってしまって」

どこか気を遣うような、丁寧な口調。
その反応に、夏油はふっと笑った。

夏油「そんなに他人行儀じゃなくていいんだよ」

穏やかな声音。
そして、どこか楽しそうに目を細める。

夏油「一緒に寝た仲じゃないか」

「……!」

完全にからかっている顔だった。
その、余裕があって、掴みどころのない笑い方を見た瞬間。

不意に、ある人物の顔が脳裏を過ぎる。

(……に、似てるかもしれない……)

あの、人を食ったような距離感。

こちらの反応を楽しむような態度。

なんとなく、五条を思い出した。

すると夏油が、不思議そうに首を傾げる。

夏油「どうかしたのかい?」
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