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【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)

第9章 春夏秋「冬-3」


しばらく黙ったまま背を向けていたが
やがて意を決したように、ゆっくりと身体を起こした。

シーツが小さく擦れる音。

そのまま夏油の隣へ移動すると、真っ直ぐに彼を見つめた。

月明かりに照らされた瞳。

夏油は少しだけ意外そうに目を開く。

夏油「……どうかしたのかい?」

静かな問いかけ。

蘆屋は唇をきゅっと結び、それから小さく呟いた。

「……夏油さん」

夏油「うん?」

「……あの時、ごめんなさい。

あんなことを、言って」

部屋が静まり返る。

夏油はそんな蘆屋を見つめ

──ふっと優しく目を細める。

夏油「いいんだよ

・・・・君の瞳は、本当に綺麗だね。」

そう言って、夏油はそっと手を伸ばした。

頬へ触れようとして。

けれど、その指先は途中で止まる。

ほんの僅かな沈黙。

夏油「……あまり、触れるのは良くないね」

静かに手を下ろす。

それから空気を変えるように微笑んだ。

夏油「そうだ。明日は、とある場所へ行くからね

その前に、服でも買いに行こうか。」

蘆屋は一瞬きょとんとして、それからはっとしたように目を見開く。

「あ……私、何も持ってきてない……」

少し焦った声。

そんな反応がおかしかったのか、夏油はくすくすと笑った。

夏油「心配ない。好きなだけ買うといい。」

夏油は蘆屋が困った様子を見ながら、穏やかに言った。

夏油「……では、早く寝ないとね」

そして布団を軽く、ぽんぽん、と叩く。

夏油「おいで」

蘆屋は少し迷ったあと、結局素直に横になった。

その様子を見て、夏油が小さく笑う。

夏油「素直だね。悟も気に入るわけだ」

そう言いながら、夏油は蘆屋の布団の上から
腕をそっと乗せた。

抱き締めるわけではない。

逃げられないよう閉じ込めるわけでもない。

それから自身も静かに布団へ身を沈める。

蘆屋は薄く目を閉じた。

腕の重み。

背後から伝わる微かな体温。

不思議と怖くなかった。

むしろ、その静かなぬくもりが心地よくて。

張り詰めていた意識が、少しずつ溶けていく。

気づけば静かに眠りへ落ちていった。
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