第16章 ★
皿の片付けが終わって外に出た
みかをサンジはずっと目で追っていた。
違和感を一つでも見逃したらいけない気がしていた。
トラ男に言われた
「ちゃんと見とけ」
という言葉が、やけに残っている。
言われなくても見ている。
デッキにはマリモがいつも通り横になっていた。
その横を、みかが何事もなく通り過ぎる。
サンジはその一部始終を目で追う。
――前なら、あいつに何か声をかけていた気がする。
「何してる」とか、そんな一言。
いちいち確かめるようなことはできない。
どうしたらいい。
吸っていた煙草の灰が、静かに床へ落ちた。