第16章 ★
サンジは軽く息を吐いて、みかの頬に短くキスを落とした。
「心配なんだよ…」
みかはきょとんとしていた。
「いや、いいんだけど……」
サンジはすぐに視線を外す。
「ほら、みんな呼ぶか」
皿に料理をよそいながら、いつもの調子に戻すように声を上げた。
遠くから足音が近付いてくる
「めーーしーーー!!!」
勢いよくドアが開く
呼んでねぇのに勝手に来やがった…
「チッ」
「呼んだ!?」
「まだ呼んでねぇよ!!」
サンジが軽く返しながら、鍋へ視線を戻す。
一瞬のざわつきも、すぐにいつもの騒がしさに溶けていく。
そのまま外へ顔を向ける。
「夕飯できたぞ!!」