第16章 ★
「ちょっと皿並べてくれねぇか?」
「わかった」
みかがキッチンに入ってくる。
テーブルへ向かい、人数分の皿を並べていく。
いつも通りの動き。
いつも通りのはずなのに、どこかおかしい。
「できたよ!」
みかが振り返る。
サンジはテーブルを見て、わずかに眉をひそめた。
「……1枚足りねぇぞ」
「え?」
みかもテーブルを見る。
「そうかな……」
「ほら、そこ」
椅子の位置を軽く指さした
みかは一瞬だけ止まってから、皿を持ち直す。
人数分の皿を並べ始めた。
サンジはその手元を見ていた。
「みか」
「え?なに?」
「……大丈夫か」
みかは少し笑う。
「大丈夫だよ。いつも通り」
「……そっか」
サンジは短く息を吐く。
火を落とす。
次の瞬間、サンジは後ろからそっとみかを抱き寄せた。
「なんかあったら、すぐ言え」
みかは驚いた顔をしている。
「……どうしたの?」