第15章 冬島
港の端がざわつく。
「キャプテンはどこだ!」
「いたぞ!」
声が重なる。
駆けてきたローが足を止める。
その背後に、仲間たちが遅れて追いついた。
船はすでに岸を離れ始めている。
「……間に合ったか」
小さく息を吐く。
ベポが真っ先に手を振る。
シャチ、ペンギンが続く。
次々に、腕が上がっていく。
船の上から、ルフィが身を乗り出した。
「またなー!」
海に声が落ちる。
「おう!」
「元気でな!」
港が応える。
ローは何も言わないまま、ただ手を上げた。
短く、静かに。
その隣で、仲間たちの手が最後まで揺れている。
船が少しずつ遠ざかる。