第15章 冬島
店員に案内されながら、中へ入っていく。
今度の店内はちゃんと賑やかだった。
皿の音。
人の話し声。
スープの匂い。
さっきまでの不気味な静けさが嘘みたいだった。
ルフィが椅子へ飛び込む。
「肉!!」
ウソップが呆れる。
「切り替え早すぎだろ!!」
チョッパーも楽しそうにメニューを覗き込んでいた。
その少し後ろ
サンジがみかの隣へ並ぶ。
ふと、肩が軽く触れる。
サンジが少しだけ身を屈めた。
煙草の匂いが近づく。
「……一人じゃねぇぞ」
低い声
耳元で落ちる。
みかが小さく目を瞬く。
サンジは前を向いたまま続けた。
「少なくとも、ずっと俺がいる」
言い終わると、何事もなかったみたいに離れる。
「ほら、座れ」
そのままメニューを開き始めるサンジの耳が、少しだけ赤かった。