第2章 【五条悟・伏黒恵】クロユリは君を欲しがる II**
「んっ……ぁ、やぁ……っ」
伏黒くんより大きい手。
力強いのに、でもやけに手慣れた動き。
どう触れば私が反応するのか、最初からわかっているみたいだ。
先生の長い指が、今度はその中心へと這っていく。
すでに自分でもわかるくらい硬くなっていたそこを、指の腹でくりくりと撫でられる。
「……っん、ふ……ぅん……」
小さく声が漏れた瞬間、指先できゅっと軽く摘まれた。
「っ、あ……!」
思っていたより大きな声が出てしまって、慌てて自分の口を手で押さえる。
布団の向こうで眠っている伏黒くんの方へ、意識が向いた。
規則正しい寝息はまだ変わらない。
ほっとしたのも束の間、耳元に先生の唇が寄せられる。
「しー。そんな声出したら、恵が起きちゃうよ」
楽しそうな声とは真逆に、私を弄る指先はねっとりと熱を帯びていた。
摘んでいた指が今度はゆっくりと、先端を避けるようにその周りなぞるように動く。
「んっ……ぁ、」
「恵はこんなふうに、焦らした?」
直接触られてないのに、先端がじんじんと切なくて。
またさっきみたいに触って欲しい。
そう思ってしまう自分が恥ずかしくて、余計に苦しくなる。
「んんっ……っ……」
口を塞いでいるのに、指の隙間から甘い声が漏れてしまう。
「それとも……」
今度は少しだけ爪を立てて、きつく抓るように引っ張られた。
「っっ……!!」
「こうだった?」
声にならない悲鳴が、手のひらの中に吸い込まれる。
強い刺激に腰がびくっと大きく跳ね上がった。
痛いくらいの強さなのに。
頭がおかしくなるくらい、身体が熱くて痺れてしまう。