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【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第2章 【五条悟・伏黒恵】クロユリは君を欲しがる II**


(先生の、唇が……っ?)


そう理解した時には、痛いくらい強く吸いつかれていた。



「……っ、ぁ、」



我慢できずに、口から変な声が漏れてしまう。


しまった。
今の声で絶対に起きてるのがバレた。
どうしよう。
振り向くこともできないでいると、すぐ耳元で。



「なんだ、起きてるじゃん」



先生がおかしくてたまらないというように、機嫌のいい笑い声をこぼした。


顔にかかっていた私の髪を先生の指がそっと梳いて、耳にかける。
その時、指の腹が頬に触れて、また身体が震えてしまった。



「……おき、て、ません……」



私のばか。
こんなの、起きてるって言ってるようなものじゃん。

これ以上どうしていいかわからなくて、ひたすらに目を閉じる。



「そ。じゃあ、寝言だね」



顔は見えないけど、先生がくすくすと笑っているのがわかる。
先生が耳にかけた髪をもう一度ゆっくり撫でた。
その手つきがあまりに優しくて、また胸が締め付けられる。



「……が変わってなくて、安心した」



え……?
それって、どういうこと――。


その言葉の意味を考える前に、私の腰に回されていた先生の腕がするりと上へ滑った。
浴衣の合わせ目に指先がかかって。
そのまま迷いなく内側へ入り込んで、先生の手が胸元へと這い上がってくる。



「あ……せ、ん、せ……っ、だめ……っ」



私は枕を掴んでいた手を離して、浴衣の中に入ってきた先生の腕を掴んだ。



「恵には触らせたんでしょ」



その声は少し拗ねているようにも聞こえた。
さらに強く抱き寄せられて、浴衣の内側で先生の手が私の胸を包み込む。
掴んでいた腕に力を込めようとしたのに、手は震えるばかりでうまく止められない。


先生はそんな私に構うことなく、手のひら全体で下からすくい上げるように持ち上げた。
親指で輪郭をなぞりながら、残りの指が柔らかく沈み込む。
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