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【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第2章 【五条悟・伏黒恵】クロユリは君を欲しがる II**


「恵に、ここ……吸われた?」



わざと直接的な言葉で、にその事実を突きつけてやった。



「えっ……?」



の目が大きく開いて。
何かを思い出したように、その顔がパッと赤く染まる。



「あ、ちがっ……これは、その……っ」



僕の指から逃れようと、首をすくめた。


恵に何をされたか思い出して、そんな顔するんだ。
分かってはいたけど……ふーん。
そこに顔を埋められて、吸われちゃったんだ。

だめだよ、。
僕がいない間に、ずいぶん余計なことを覚えちゃったみたいだね。



「……他には?」

「へ……?」

「他」



短くぶっきらぼうに言うと、の視線が泳いだ。



「他にどこ触られたって、聞いてるんだけど?」



そう言うと、の視線が落ちた。
首筋でも、鎖骨でもない。
もっと下へ。

それを追うように、の手が浴衣の胸元を押さえる。
その動きだけで、十分だった。

恵は、そこにも触ったんだ……。



「……気持ちよかった?」

「っ……!?」



の目が大きく揺れる。



「ち、ちが……っ」

「何が違うの?」



、僕のこと好きなくせに。
僕を見るだけで、あんなに顔を赤くしていたくせに。
なに、恵にそんなところまで許してんの。


恵が触れた場所。
恵が残した痕。

見ているだけで、どうしようもなく気分が悪い。


は僕だけを見ていればいいのに。
僕の前では、僕のことだけ考えていればいいのに。



「ってさ……」



気づけば、口が勝手に動いていた。
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