第1章 【五条悟・伏黒恵】クロユリは君を欲しがる**
「は、履いてるよ! 下はちゃんと履いてるもん……!」
「……」
「上は洗って干したけど、下は……っ、ドライヤーで必死に乾かしたの!」
「……そうか」
「だ、だから、その、露出狂とかじゃないから……!」
「……思ってねぇよ」
しどろもどろになりながら言い訳を並べ立てる。
必死に俺に説明する、その焦った顔が。
俺の腕の中でパニックになっている姿が。
なんだか無性に可愛かった。
それに、俺の手にすっぽりと収まってしまうサイズ。
ふんわりとやわらかくて。
少し指を動かすだけで、俺の手のひらに合わせるように形を変えてしまう。
「あ、んっ……」
自分の口から漏れた甘い声に、一番驚いたのは自身だった。
慌てて、両手で自分の口元を塞いでいる。
これ以上ないくらい顔を真っ赤にして。
ぱちぱちと、信じられないように瞬きを繰り返していた。
「なんで塞ぐんだよ」
は口を塞いだまま、ふるふると首を横に振る。
その隠された口から、もう一度あの声を聞きたくて。
わざと下から掬い上げるように形を変えた。
「ひっ……あっ……!」
塞いだ手の隙間から、堪えきれない吐息がこぼれる。
「退かせよ」
「む、むり……っ」
「の声、聞きたい」
俺はの口元を覆っているその手を掴んで、強引に退けさせた。
そして、遠慮がちに尖った先端を指で転がすように弄ぶ。
「……っ、は、っ……あ……だめぇ……!」
の身体が、電気でも流されたみたいに大きく跳ねる。
ぞくぞくした。
こいつがこんな甘い声を漏らす。
その事実が、引き返せないところまで俺を突き動かしていく。
「……だめじゃないだろ」
今度は、親指の腹で硬くなった先端を強く擦りあげた。
「あっ! ん、ぁ……っ」
触れるたびに、の口からはだらしない声がとめどなく溢れてくる。
もっと。
もっと、聞きたい。
他の誰にも聞かせたくない。
こいつのこんな声は全部、俺だけのものにしたい。
合わせになっていた浴衣の襟を左右へ開くと。
「っ、だめ……恥ずかしい……!」
は弾かれたように両腕を交差させ、胸元を隠した。