第4章 【五条悟】勿忘草の悪魔**
「は、ぁ……」
太ももを擦り、熱を持って落ち着かない場所へと手が伸びていく。
(だめ、なにやってるの私……っ)
下着の上からほんの少しだけ力を込めて擦ると、ぞくりと背筋に甘い痺れが走った。
「んっ……ぁ、ごじょ、さん……」
五条さんの精気が欲しい。
抑えきれなくなった力がぽんっと弾けて、隠していたはずの角と背中の羽が勝手に具現化してしまう。
尻尾も熱を持て余すように、するすると太ももに絡みついた。
こんなことしちゃだめと思いながらも、手が止まらない。
でも、五条さんの唇や、近づいた時の体温を思い出すと、どうしても身体の疼きが収まらなくて。
もっと、と求めるように指を動かそうとした、その時だった。
「ただいまー。、いい子にお留守番して……」
リビングのドアがガチャッと開いた。
「…………」
「…………ぁ」
ソファの上でワンピースの裾をまくり上げ、自分の足の間に手を入れている私。
ドアノブに手をかけたまま固まる五条さん。
ただし、スマホだけは空気を読まずに、まだ絶賛再生中だった。
『あっ……すご、おっきぃ……っ♡ ぜんぶ、だして……っ』
先に声を上げたのは、私の方だった。
「ひゃあああああああああっ!!??」
弾かれたようにワンピースの裾を下ろし、クッションを抱き抱えながらソファの端まで転がるように後ずさる。
尻尾なんて、パニックでピーンと直立して震えていた。
「ど、どどど、どうしてここにいるんですかぁぁぁーーーーっ!?」
「いや、ここ僕の家だし」
う、そうでした。
ぐうの音も出ない。
でも、だって!
まだお昼すぎだし!
もっと夜遅くに帰ってくるものだとばかり……!