第4章 【五条悟】勿忘草の悪魔**
『男なんて単純なんだから、ちょっと刺激してやればすぐ勃つわよ! この動画見て、しっかりお勉強しなさい!』
「……動画?」
先輩から送られてきたURLをタップしてみる。
「〜〜〜っ!?」
画面に映し出された映像に、私は全身から火を噴きそうになった。
そこには、女の人が、男の人の……その、大事なところを、口でハムハムと……とにかく、ものすごくえっちなことをしている映像が流れていた。
「ひゃ、ひゃあ……っ」
これ以上見てられなくて、スマホを伏せる。
わ、私にはハードルが高すぎます!
やっぱりついていけません、先輩!!
だけど、せっかく先輩が私のために送ってくれたのだ。
五条さんの専属淫魔としてちゃんと動画を見て、どうすれば契約者さんが気持ちよくなるのか学ばなければ。
スマホをそろそろと表に返し、もう一度動画を再生した。
女の人の絡みつくような視線と、滑らかな舌の動き。
それに合わせて、画面の中の男の人は荒い息を吐き、時折こらえきれないように喉の奥で声を漏らしている。
(男の人って、ここをこんな風にされると、気持ちいいんだ……)
もし、私がこれを五条さんにしたら。
画面の男の人みたいに、余裕のない声を漏らしてくれるのだろうか。
「五条、さん……」
その姿を想像した瞬間、昨日のキスの感触が蘇ってくる。
唇は、びっくりするくらい柔らかくて。
近づくたび、清潔な匂いの奥に、男の人の体温を感じて。
舌先から流れ込んできた精気は、熱くて、くらくらするほど濃かった。
なんだかお腹の奥のほうがむずむずしてきて、落ち着かない。
心臓がどくどくと高鳴り、身体中が五条さんの精気を求めて疼き始めているみたいだった。
気づけば、ワンピースの裾をたくしあげていた。