• テキストサイズ

【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第4章 【五条悟】勿忘草の悪魔**


「契約者さんは、そういう『清純そうなの』を、脱がすのが好きなのかしら?」

「ええっ!? ぬ、脱がすって……そんな……!」

「そうじゃなきゃ、服なんてプレゼントしないでしょ。わざわざ自分好みの服を着せて、それを自分の手でぐちゃぐちゃにするのが好き、みたいな」

「ち、違います! そういうのじゃ全然なくて!」

「恥ずかしがることないじゃない。それで、初えっちはどうだったの?」



からかうように笑う先輩の前で、私は出されたお冷を一気に飲み干した。
空になったグラスをテーブルに置いて、深呼吸を一つ。



「……実は、えっちはしてないんです」

「……ん?」



先輩の持っていたフォークから、サラダのミニトマトがポロリと落ちた。
先輩は目を瞬かせ、まるで日本語が通じない相手を見るような顔をしている。



「えっちしてない? 専属契約を結んだのに?」

「はい……私じゃ勃たないから無理って言われちゃって」

「……はい?」

「だから……」

「え、待って待って。じゃあどうやって精気の供給を受けたの?」



いつも余裕たっぷりの先輩が、完全に混乱している。
やっぱり、こんなことありえないんだ。



「……その、キスだけで、最初の供給をしてもらったんです」



自分で言いながら、また昨日の五条さんとのキスを思い出して俯いてしまう。

でも、ここからが今日一番相談したかった本題なのだ。


私は身を乗り出して、先輩に訴えかけた。



「先輩! 私、キスだけで気絶しちゃったんです!」

「……キスだけで、気絶?」

「致死量かと思うくらい精気を流し込まれたんですよ! あと、朝起きたら制服も捨てられちゃってて!」

「……」

「どうしよう先輩! 制服紛失なんて、絶対に始末書ですよね!?」



一気にまくし立てる私を見て、先輩は完全に固まっていた。

やっぱり、制服を勝手に捨てるなんて非常識ですよね。
部長になんて説明したらいいんだろう。



「……はぁ〜〜〜〜っ」



先輩は今日一番の深いため息をついて、頭痛をこらえるみたいにこめかみを押さえた。
/ 225ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp