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【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第4章 【五条悟】勿忘草の悪魔**


「……かわいい」



どれも、私が昨日着ていた『えっちな淫魔服』とはまるで違う。
ちゃんと布がある。
ちゃんと隠れる。
そして、なんだか少しだけ、人間の女の子みたいだった。


一枚手に取って、身体に当ててみる。

サイズは、たぶん合っている。
むしろ、怖いくらいちょうどよさそうだ。



「……なんで、私のサイズわかるんですか」



五条さんは、本当に不思議な人だ。

初対面なのに、専属契約を結んでくれて。
私をベッドに寝かせてくれて。
服まで用意してくれて。


それなのに、私のことは魅力がないって言う。



「……変な人」



その時、ピコンと通知音が鳴った。

音のした方を見ると、テーブルの端に私のスマホが置かれていた。
五条さんが、ここに置いておいてくれたのだろうか。


画面を確認すると、一通のメッセージが届いていた。
送り主は、昨日私を送り出してくれた、会社の先輩からだった。



『専属契約、決まったんだって? おめでとう〜! 初仕事でいきなりなんて、すごいじゃん!』

「先輩……!」



よかった。
会社には、ちゃんと契約成立の連絡がいっているらしい。

ほっとしたのも束の間、続けてもう一通メッセージが届いた。



『お祝いしよ♡ 今日ランチでもどう?』

「ランチ……」



そうだ、先輩に聞けばいいんだ。


精気のこと。
会社のこと。

えっちを断られてしまったことも。
制服を捨てられてしまった場合の、始末書の書き方も。

それに、五条さんという不思議な契約者さんのことも。


私はスマホを手に取ると、『行きます! 相談したいことが山積みです!』と返信を打った。



『りょーかい! じゃあ12時に。場所、今送るね〜』



すぐに返ってきた返事を見て、私は壁の時計を見上げた。

時刻は午前11時。
準備をして向かえば、ちょうどいい時間だ。



「よし……っ」



五条さんは『適当に待ってて』と書いていたけれど、鍵は玄関にあるとも書いていた。
少しなら外出してもいい……よね。


もう一度段ボールの中を覗き込む。



「……これにしようかな」



箱の中から、シンプルな白いワンピースを取り出した。
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