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【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第4章 【五条悟】勿忘草の悪魔**


「……いや、考えるのはやめよう」



これ以上考えたら、頭から湯気が出そうだ。
それよりも、まずは五条さんを探さないと。

契約のことも。
制服のことも。
このシャツのことも。
聞かなきゃいけないことが多すぎる。


私はベッドから足を下ろして、長すぎる袖を握りしめながら、恐る恐る寝室のドアを開けた。



「五条さん……?」



声をかけてみたけれど、返事はない。
どうやら、家には私一人のようだ。


ふと、ガラス製の立派なダイニングテーブルの上に、段ボール箱がぽつんと置かれているのに気がついた。
その横には、一枚のメモ用紙が添えられている。

そこには、五条さんの似顔絵つきでこう書かれていた。



『おはよ、。僕は仕事行ってくるから、適当に待ってて。出かけるなら、鍵は玄関のところに置いてあるよ』



あ、お仕事に行ったんだ。
なんとなく今は顔が合わせづらかったから、ちょっとほっとしたかも。

私は胸を撫で下ろし、メモの続きに目を落とした。



『あ、淫魔の制服は捨てといたから』

「…………え?」



自分の目を疑って、もう一度メモを読み返した。


捨てた?
何を?
あの制服を?



「えええええっ!? なんでですか!?」



つい、誰もいないリビングで叫んでしまった。


いや、確かにあの服は胸元もお腹も丸出しで、どう考えても外を歩けるような格好ではない。
だけど、一応あれは会社からの支給品だ。

紛失したら、たぶん始末書なのですが!



「ど、どうしよう……部長に怒られる……!」



青ざめながらメモの続きを見る。



『ダンボールにが着られそうな服があるから、これからはそれ着てね』

「服……?」



メモを置き、テーブルの上の段ボール箱に手を伸ばした。



「失礼します……」



誰に言っているのか分からない挨拶をしてから、箱を開ける。
中には、きれいに畳まれた服がぎっしり詰まっていた。


白いブラウス。
淡い色のニット。
ふわっとしたスカート。
シンプルなワンピース。

それから、部屋着らしい柔らかそうなパーカーまで。
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