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【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第4章 【五条悟】勿忘草の悪魔**






ふかふかした何かに包まれている。
そんなぼんやりとした感覚の中で、私は少しずつ目を覚ました。



「ん……」



重たいまぶたを持ち上げると、見慣れない高い天井と、グレーを基調としたお洒落な間接照明が目に入った。



「あ、れ……?」



ゆっくりと身体を起こす。
そこは無駄に広くて、モデルルームのように洗練された寝室だった。
何人寝られるのっていうくらい大きなベッドのど真ん中に、私一人。



「そうだ……」



昨日の記憶が波のように押し寄せてきた。

初仕事。
五条さん。
専属契約。
深夜のマニュアル確認。

そして――あの、とんでもないキス。


(……っ!!!)


ものすごい量の精気を流し込まれて、私、気絶したんだ。
それに、唇が触れるだけかと思ったら、舌が口の中に……。


(えっちすぎる!!)


思い出した瞬間、たまらず両手で顔を覆った。


あれだけの精気を身体に流し込まれたおかげなのか。
信じられないくらいお腹がいっぱいというか、身体の奥からぽかぽかとエネルギーが満ち溢れている感覚がする。



「……ん?」



ふと、自分の身体に違和感を覚えた。



「えっ!? 服っ……!?」



昨日着ていた『えっちな淫魔服』がない。
代わりに私が着ていたのは、真っ白で、肌触りの良い……ボタンダウンのシャツ。

しかも、信じられないくらい大きい。
私が着ると膝上まですっぽり隠れてしまうくらい、ぶかぶかだ。
袖なんて、手が完全に隠れてしまっている。


これって、どう見ても男の人の……五条さんのシャツだ。


(えっ、ええっ!? ご、五条さんが着替えさせたの!? 裸、見られた……!?)


でも、昨日の五条さんの言葉がすぐに蘇ってきた。



『だって僕、君じゃ勃たないし』



……そうだ。
私に魅力がないことは、昨日ハッキリと言われてしまったんだった。
ということは、気絶した私を着せ替え人形みたいにさっさと脱がせて、とりあえずそこにあった自分のシャツを被せただけ……?
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